2021/12/16 23:56


はじめまして、喫茶スロース店長の清水美智乃です。

おかげさまで喫茶スロースは2010年4月にオープンして10年以上が経ちます。


今でこそコーヒーにどっぷりのめり込んでいる私ですが、実は、はじめは喫茶店なんて全くやりたくありませんでした。


ダンナさんに「喫茶店をやるぞ〜!」と言われた時は「店を持つのはそんな簡単な事ではないよ!」と猛反対したものです。


以前からコーヒーは大好きでしたが、ネガティブ思考だった私は自分に自信が持てずにいました。

「もう少し自信がついてから…」と店をはじめるのを渋っていると


「じゃあ、いつになれば自信がつくの?動き出さなければ何も始まらないよ。俺も手伝うから大丈夫!」

とダンナさんに強く背中を押されて喫茶スロースをオープンする事になりました。

その後すぐにダンナさんは全く手伝わなくなりましたけどね(苦笑)

まぁ それは置いといて…。



勢いではじめたコーヒー焙煎。やっていくうちに「コーヒーはとてつもなく奥が深い」と実感しました。

「どうしよう!これは大変な事に首を突っ込んでしまった!」と一人で青ざめた事を覚えています。


でも、一筋縄ではいかない事ほど面白いものは無いですね。

コーヒーの香りに癒され、苦味と酸味の魅力にどんどんハマり、次第にコーヒーの奥深い世界にロマンを感じるようになりました。


コーヒーが好きすぎて、”コーヒーが好きな自分も好き…”

みたいに我に酔いしれることさえある今日この頃です(笑)


いつもふざけている私ですが、コーヒーを淹れる時だけは真剣勝負そのもの。

何年経っても、未だに毎回ドキドキしながら抽出をしています。


スロースはカウンターのみの店なので、コーヒーが気に入っていただけたかどうか、お客様の反応はダイレクトに伝わってきます。

この緊張感が "最高の一杯を淹れたい” というモチベーションになっています。


コーヒーの好みは人それぞれ、十人十色です。

どうしたらお客様の好みに合った一杯を淹れる事ができるのか?と悩んだ結果、お客様一人一人の好みを ”じっくり” 聞いて豆の種類や抽出方法もそれに合わせて選べるようにしています。

「いちいち細かい事を聞いてくる店だな〜」と思われるかもしれませんが、その日その時の気分にバッチリ合ったコーヒーを楽しんでいただけたら嬉しいです!


今では、私の人生を豊かにしてくれたコーヒーに出逢えて本当に良かったと思っています。

スロースに来てくださるお客様方、支えてくれるスタッフのみなさんと、たまにダンナさんにも感謝しています。

これからも "何でも気になったらすぐ実験” のスタンスで、豊かで味わい深いコーヒーを追求していきたいと思います。


喫茶スロース 清水美智乃